開院50周年のご挨拶
石丸小児科は昭和33年2月に故石丸啓郎が開院致しまして、今年で50周年を迎えることが出来ました。これも、ひとえに皆様方のご支援・ご協力の賜物と厚く御礼を申し上げます。
昭和30年代には乳児死亡率が千人当り40人という保健・衛生・医療環境が劣悪な中で、故石丸啓郎は感染症を中心とした地域医療と地域保健・衛生活動に身を粉にして取り組み、同時にB型肝炎や手足口病髄膜炎を始めとする数多くの臨床研究の結果を内外で発表して成果を残し、日本医師会最高優功賞や厚生大臣表彰も受けました。
平成元年に中野省三に院長を交代してからは施設の近代化と共に小児医療の質の向上に努力して参りました。レセコンの導入やレントゲン、脳波のデジタル化、誘発電位検査の導入、呼吸機能検査、薬物血中濃度の迅速検査装置など、基幹病院や大学病院にも引けを取らないほどの施設の充実を図ってきました。
専門的な医療を提供するといった面では、院長の中野省三は日本小児科学会認定の小児科専門医であると同時に日本小児神経学会認定の小児神経科専門医でもあります。副院長の中野博子は、同じく学会認定の小児科専門医であると同時に日本アレルギー学会認定のアレルギー専門医でもあります。これらの専門医の資格を有している小児科は少なく、発達神経外来やアレルギー外来といった専門外来には松山だけでなく東予、南予からも多数の患者さんが来院されています。
昭和から平成へと日本社会が近代化すると共に疾病構造も変化して重症感染症は激減し、今や日本の乳児死亡率は世界一低くなっています。少子高齢化が進行する中でアレルギー疾患や「落ち着きのない子」に代表されるような軽度発達障害、肥満を始めとする生活習慣病等が注目されるようになってきました。また単なる病気だけでなく育児不安や育児困難の家族にどのように手助けできるか、育児中の母親を孤立させないで、虐待や家庭の崩壊をどのように予防するかといった育児支援的な側面も今後の小児科に求められます。
石丸小児科は、こういった時代の変化にも対応すべく病児保育にも取り組み、数少ない有床診療所として入院が必要な患者さんにも快適な療養環境を提供し続けています。また一般外来に加えて、アレルギーや神経の専門医による、きめ細かな医療を引続き心掛けて参ります。更に、小児神経の専門医による乳児健診では詳細な発達評価に加えて育児環境や生活のリズム、栄養面の相談と健全育成に取り組むなど、職員一同力を合わせて良好な医療サービスの提供に取り組んで参ります。
今後とも、引続き皆様方のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。