◆ 感染症情報 1998年 ◆
9月 10月 11月 12月
1月 4月 6月 8月

 
12月 寒くなると、ロタウィルスによる急性胃腸炎(腹痛や嘔吐下痢)や、RSウィルスによる呼吸困難を伴う気管支炎などが多くなります。今年は10月頃からRSウィルスが分離されていますし、マイコプラズマ肺炎も散見されますから、治りにくい『かぜ』や嘔吐を伴うようなひどい咳には要注意です。毎年のことですが、そろそろインフルエンザの季節で、福岡の方ではA香港が分離されたとの情報もあります。昨年はインフルエンザによる脳症が全国的に多発して死亡された例もかなりあります。予防接種はぜひとも受けておいた方が良いと思われます。
 
11月 秋の深まりとともに、せきや高熱を伴った患者さんが増えています。マイコプラズマ肺炎といって、体は比較的元気でも咳がひどく、高熱が続く肺炎が散見されます。エコーウィルスやアデノウィルスによる上気道炎(かぜ)もみられますし、消化器症状(吐き気や下痢)を伴う方もおられます。依然として病原性大腸菌が下痢の患者さんから分離されていますので、食物の管理には注意してください。
 
10月 運動会も終わって、最低気温が20度以下になったりすると、喘息発作がでやすくなります。子供の場合は風邪などの感染症がきっかけとなって喘息がでやすいですから、アレルギー体質の方は風邪と冷え込みに注意しましょう。ヘルパンギーナや手足口病が、10月になってからも発生しています。サルモネラによる腸炎(食中毒)も、まだ多いですから食べ物の管理には注意しましょう。
 
9月 秋の訪れとともに喘息性気管支炎や、稲の花粉症などのアレルギー疾患が増えています。ウィルス学的にはアデノウィルスやコクサッキーウィルスなどによる『夏風邪』やヘルペスウィルスによる歯肉炎、咽頭炎が散見されます。いずれも高熱やのどの痛みが特徴です。
 
8月 地球の温暖化によるためか、平年より暑い夏が続いています。サルモネラや病原性大腸菌などによる細菌性の腸炎が多数認められます。食物の管理には十分注意しましょう。手足口病はそれほど多くはありませんが、ヘルパンギーナで髄膜炎を合併する症例も見られます。ECHO30ウィルスによる髄膜炎はかなり下火になりました。
 
6月 98年6月に、急にECHO 30ウィルスによる無菌性髄膜炎が流行するようになりました。兄弟3人とも髄膜炎になったり、親子で入院される方もいたりします。症状は、急に発熱と頭痛、嘔吐が出現します。1〜2日で髄膜炎の症状がでる方が多いようです。
 
4月 新学期の始まりと共に学校や幼稚園、保育所などでの感染症が散発しております。地球の温暖化によるものかも知れませんが、感染症の病態にも変化が見られるようです。季節ごとの流行というよりも、一年中少しずつ発症したりする例もあるようです。外出する機会も増えますが、子供の体調にあわせて無理をしないようにしましょう。
 
1月 昨年末から愛媛県でもA香港型インフルエンザが流行し始めました。規則正しい生活を心掛け、人込みには出掛けないようにしましょう。ワクチンはインフルエンザが重症になるのを予防する効果が期待されますから、大流行になる前に接種しておくようにしましょう。インフルエンザウィルスだけでなく、ロタウィルスやアデノウィルス、小型球形ウィルスなど、高熱や消化器症状の強いウィルスも分離されていますから、今年の冬は要注意です。


◆ 感染症情報 1997年 ◆

9月 8月


 
9月 秋の訪れとともに花粉症や喘息などのアレルギー疾患が増えてきました。一般的に喘息は深夜から明け方にかけて呼吸困難が悪化しますから、日中の咳が軽いからといって油断はできません。上気道炎(かぜ)がきっかけとなって喘息発作が始まることも多いですから早めに受診してください。  夜間に喘息発作が現れたときは、できるだけ水分を多く飲んで(30分ごとにコップ1杯のお茶など)ゆっくりと腹式呼吸を繰り返すと楽になることが多いです。それでも呼吸困難が続くようであれば、夜間急患センターや救急病院を受診して下さい。  地域によって流行性耳下腺炎(おたふく風邪)が流行しています。高熱が3日以上続くと髄膜炎を合併することが多いですから、予防接種を受けておいて下さい。
 
8月 夏になると体力が落ちやすく、胃腸炎が多くなります。 O-157を初めとする病原性大腸菌、サルモネラ、キャンピロバクタ−などによる細菌性腸炎やアデノウィルスなどによる胃腸炎など原因は様々ですが、小児は脱水症状を来しやすいので元気がないようであれば早めに診察を受けて下さい。  それから、夏には手足口病も流行します。コクサッキーA16ウィルスが原因であることが多いですが、エンテロ71というウィルスが原因であるときには髄膜炎や脳炎、脊髄炎をしばしば合併します。   今年は愛媛県で手足口病の患者さんからエンテロ71が分離されていますので厳重な注意が必要です。高熱が続いたり、手足がふるえたり、ビクッとしたりするようなら早めに受診して下さい。  ヘルパンギーナという高熱の出やすいのどかぜや、ヘルペスウィルスによる歯肉炎などもあり、暑さも重なって脱水症状を引き起こしやすいので、お茶やアイスクリームなどで、水分をとるようにしましょう。



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