◆ 感染症情報 2000年 ◆
7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月
 
12月 いよいよ20世紀最後の月です。地球温暖化に対する有効な手だてを打ち出せないまま、21世紀を迎えようとしていますが、世界的な規模で感染症の様相が変化しつつあるようです。11月下旬から乳幼児の気管支炎の患者さんから、多数のRSウィルスが分離されています。12月に入って急速に嘔吐下痢症が流行するようになりました。小型球形ウィルスも分離されており、その場合には嘔吐や下痢の症状が強く、急速に全身状態が悪化しますから注意が必要です。間もなくインフルエンザが出始めますので、人混みへの外出は控えて無理をしないようにしましょう。
 
11月 11月に入っても25度を超える夏日が各地で報告され、食中毒の報告も相次いでいます。ヘルパンギーナや溶連菌感染、喘息性気管支炎などと共に、花粉症による結膜炎や鼻炎の患者さんが増えています。もう間もなくインフルエンザの季節がやってきますので、早めに予防接種を受けておきましょう。ワクチンの誤解がまだまだ多いようですが、インフルエンザや「おたふくかぜ」「みずぼうそう」などは任意接種、三種混合や「はしか」「日本脳炎」「風疹」「ポリオ」「BCG」は勧奨接種(是非受けておきましょうという意味)で法的な扱いが異なります。
 
10月 運動会の季節ですが、蒸し暑かったと思うと肌寒かったり、急に雨が降ったりなど変則的な天気図が展開されています。こういう季節には喘息発作が出やすくなります。ヘルパンギーナや手足口病などがいまだに散見され、アデノウィルスや溶連菌も検出されています。花粉症も多数見られるようになってきました。アレルギーのある方は、外出から帰宅した際に衣類に付着したほこりや花粉を払い落としたり、洗面やうがい手洗いなどを心掛けましょう。
 
9月 0-157やO-26などによる腸炎や細菌性赤痢などが発生して保健所に届けられています。全国的にも腸炎や食中毒が多発しておりますので、食品管理と健康管理に注意しましょう。例年以上に暑かった夏も、9月にはいって急に涼しくなったり、台風が近づいたりすると喘息が発症し易くなります。あえぐような呼吸をしたり、ハーハー言いながら咳き込むようであれば、早めに受診してください。
 
8月 愛媛県内各地でエンテロ71ウィルスによる手足口病が散発しております。髄膜炎の合併例も見られ、高熱と手足のふるえが特徴ですから、そのような場合にはできるだけ早くかかりつけの小児科を受診しましょう。各種のコクサッキーウィルスも分離されており高熱を伴う「夏風邪」やヘルパンギーナも多発していますので脱水症にならないよう水分をこまめに飲ませてあげましょう。記録的な暑さのためか食中毒の報告が相次いでおります。病原性大腸菌O157も検出されており、食品管理には厳重に注意しましょう。
 
7月 ヘルパンギーナや手足口病が多発するようになりました。エンテロ71ウィルスによる手足口病では髄膜炎や脊髄炎、脳炎などを合併することが多く、熊本県では多発しているとのことです。本県ではまだエンテロ71は分離されていませんが、髄膜炎の入院患者もあり、高熱のでる乳幼児では要注意です。麻疹(はしか)が散見され、全国的にも成人の麻疹が多発しつつあると新聞報道されています。
 
6月 サルモネラや病原性大腸菌による腸炎やロタウィルス、SRSVによる嘔吐下痢症が散発しています。気温が高くなると細菌の増殖も盛んとなりますから飲食物の管理には十分注意しましょう。溶連菌や単純ヘルペスウィルス、アデノウィルス、RSウィルスも分離されており、気管支肺炎の合併も見られます。手足口病も見られるようになりました。麻疹や風疹の報告もあり、法定の予防接種を早めに受けるようにしましょう。
 
5月 依然として嘔吐下痢症が多発しています。病因としてロタウィルス、小型球形ウィルス、アストロウィルス、キャンピロバクターなどが分離されています。生ものにはくれぐれも注意しましょう。2〜3日くらい「かぜ」の症状後、急に呼吸困難を伴う気管支炎や肺炎を合併する方が目立ちます。喘息の病歴のある方もいますが、初めての呼吸困難で嘔吐してしまう方もおられます。早めに診察を受けましょう。
 
4月 ロタウィルスやSRSV(小型球形ウィルス)による嘔吐下痢症が多発しております。幼稚園や小中学校などでの集団発生も見られますので、食品管理と手洗いに注意しましょう。3月下旬になってもAソ連型インフルエンザが検出されています。花粉症は終わりかけていますが喘息や気管支炎は散見されますので、無理をしての外出には気をつけるようにしましょう。小中学生では季節のよい時期に風疹や二種混合などの法定の予防接種を受けておきましょう。
 
3月 花の便りとともに、花粉が飛び始めて花粉症の方には頭の痛い季節になってきました。喘息も増え気味ですから、夜間に呼吸が苦しそうだったら早めに受診しましょう。インフルエンザはかなり少なくなってきましたが、幼児の死亡例も報告されています。インフルエンザ脳症、脳症は発熱してから1日か2日でけいれんや意識障害が現れて重篤になるなど、一般的な髄膜炎や脳炎よりも急激な経過をたどりますので要注意です。嘔吐下痢の患者さんからはRotaウィルスが分離されています。
 
2月 いよいよ本格的なインフルエンザのシーズンになってきました。Aソ連型に加えてA香港型も分離されていますので、インフルエンザを繰り返す可能性もあります。インフルエンザと似通った症状でコクサッキーウィルスも分離されており、更には嘔吐下痢症や腸炎なども散見されていますので油断禁物です。一方では、すでに花粉症も見られますので、アレルギーのある方は風の強い日の外出を控えたり、予防薬を使う方法もあります。
 
1月 2000年最初の感染症情報です。年末から、インフルエンザや嘔吐下痢症が多発するようになりました。松山ではAソ連型インフルエンザが分離されましたが、このタイプは過去何年間も大した流行がなかったために住民の抗体が低く、かなりの流行が心配されます。急な発熱(39度以上)と全身倦怠(だるさ)が特徴で食欲も低下し脱水症や肺炎、けいれんを起こしたりします。部屋を暖かくして水分をできるだけ飲ませることと、早めにかかりつけ医を受診するようにしましょう。



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