◆ 感染症情報 2007年 ◆
7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月
 
12月 11月下旬からインフルエンザの報告が各地から聞かれるようになりました。通常の「かぜ」と違って、急に高熱が出て全身がだるくなり、食欲も減ってグッタリします。水分を小まめにとって早めにかかりつけ医を受診しましょう。発熱があっても有る程度食事も摂れて会話も出来るようであれば、あわてて救急を受診する必要はありません。嘔吐下痢症も増加傾向にあります。家族感染の傾向が強いので、手洗いや食事に気をつけましょう。喘息性気管支炎や細気管支炎、肺炎が増加傾向にあります。インフルエンザが本格的に流行するまでにワクチンをしておくようにしましょう。
 
11月 気温の変動が大きくなり、急に咳込んで呼吸困難を来す小児が増えています。以前に喘息のような症状やアレルギーの既往がある方は注意しましょう。線香やタバコの匂いなどで咳が悪化しますから、換気にも気を配りましょう。マイコプラズマやRSウィルスによる気管支炎や肺炎が目立ちます。10月中旬の地方紙に麻疹の予防接種に否定的な意見が載りましたが、とんでもない誤解です。日本では毎年、麻疹で数人の子供が命を無くし、脳炎で入院中の方も多数います。「麻疹の輸出国」と米国から名指しで非難されるなど、日本での麻疹ワクチン取り組みの遅れが指摘されています。インフルエンザワクチンを開始しました。
 
10月 運動会の季節を迎えました。お年寄りから小さなお子さんまで心待ちにしている方も多く、お子さん自身がつい、無理をしてしまいます。太陽の強い日差しで皮膚炎を起こしたり、ほこりを吸い込んで咳が悪化することも多いですので早めに治療を受けるようにしましょう。食物から感染したと疑われる感染性の胃腸炎が目立ちます。加熱により簡単に死滅する菌が多いのですが、生ものには十分注意しましょう。10月下旬からインフルエンザの予防接種を始めます。抗体が出来るのに約2週間かかりますし、13歳未満の小児では1~4週あけて2回接種が勧められていますので、第1回目は10月に受けるようにしましょう。
 
9月 まだまだ暑い日が続きますが、朝夕には秋の訪れが感じられます。先日の皆既月食はご覧になりましたか。地球が宇宙の一員であることを思い起こされます。感染症の特別な流行は見られませんが、高熱が続いて肺炎を起こす方が散見されます。アデノウィルスやマイコプラズマが陽性の患者さんもおられます。感染性胃腸炎ではサルモネラ、キャンピロバクタ、病原性大腸菌などが分離されています。運動会の準備など屋外の活動が多くなりますが、日光過敏などの皮膚炎や結膜炎、更にはアレルギー性鼻炎や喘息に気をつけましょう。ポリオワクチンの予約も始まりますので忘れないようにしましょう。
 
8月 激動の参議院選挙が終わりました。猛暑と海水温上昇など気象学的な異変は、環境問題と相まって絶滅種の増加や食料不足などを来し、人類の未来にとって待ったなしの対策が求められます。状況を把握している自然科学者は、次代の子供達のためにも警鐘を打ち鳴らすべきではないでしょうか。アデノウィルスやコクサッキーウィルスによる咽頭炎(夏風邪)が多数発生しています。高熱が3日くらい続いてノドの痛みが強く、なかなか解熱しません。水分を小まめに飲んで、涼しい環境で安静を保ち重症化しないように気をつけましょう。予防接種は早めに接種しましょう。日本脳炎も汚染地域では予防接種をお勧めします。
 
7月 全国的に記録的な暑さが続いています。各地で地下水位の低下が報告され、取水制限を行っている自治体が増えています。気温が高くなると病原性大腸菌を始めとして細菌性の腸炎が増えてきますので、生ものは避けて十分過熱をするなど食材の管理には特に気をつけましょう。ヘルパンギーナや手足口病、咽頭炎などの「夏風邪」が増加傾向にあります。高熱が出やすいので水分を小まめに与えて脱水症にならないようにしょましょう。水痘(水ぼうそう)ムンプス(おたふく風邪)の小流行が続いています。一時不足していた麻疹・風疹(MR)ワクチンや麻疹抗体検査ができるようになりました。
 
6月 関東地方を中心に麻疹(はしか)が集団発生しております。ワクチンによって征圧可能な疾患が流行することは先進国として考えられないことであり、日本の医療福祉政策の不備が露呈した格好です。未接種の方は至急ワクチンを受けるようにしましょう。予防接種法で決められたワクチンを接種していない児童は入学させないような強い決意も必要でしょう。インフルエンザは今なおA,B型とも散発的に発生しています。ウィルス性と思われる気管支肺炎が多発しています。感染性胃腸炎の患者さんからロタウィルス、ノロウィルス、サポウィルス、病原性大腸菌などが分離されています。
 
5月 水痘(みずぼうそう)が多発しています。インフルエンザは今なおA、Bの両型が散発しています。高熱を来す咽頭炎の患者さんから溶連菌やアデノウィルスが分離されています。乳幼児を中心としてRSウィルスによる気管支(肺)炎も目立ちます。呼吸困難が続いて点滴が必要な方も多いようです。消化器系統ではロタAウィルスやノロウィルスによる感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が多発しています。病原性大腸菌やキャンピロバクターによる細菌性腸炎も見られます。食材の管理、特に肉類の調理には気をつけましょう。スギ花粉は減っていますが、ヒノキその他の花粉症で来院される方もいます。
 
4月 各地で25度以上の最高気温を記録するなど、地球温暖化はますます進行しているようです。インフルエンザはA型、B型の両方が流行しています。重症化する方もいますので、全身管理に気をつけましょう。咽頭炎、気管支(肺)炎等の上(下)気道炎や感染性胃腸炎の患者さんも多発しています。水痘、ムンプスの小流行や日光過敏症(皮膚炎)花粉症なども見られます。熱が出たら、すぐさま真夜中でも急患センターを受診する方がいますが、深夜にお子さんを連れて行くよりも家で安静にして翌朝まで待つ方が賢明です。落ち着いてお子さんの状態を観察できるように心掛けましょう。
 
3月 2月中旬から花粉の飛散が始まりました。鼻詰まりや目のかゆみ、ノドの違和感を訴えたり、皮膚のかゆみや湿疹で眠れなかったりします。帽子をかぶったりマスクを着用して予防する事と、悪化しないうちに抗アレルギー剤の使用が勧められます。インフルエンザはAもB型も検出されており、小流行といった所です。インフルエンザでのタミフル服用時の異常行動が報道されていますが、高熱の間はお子さんから目を離さないようにしましょう。RSウィルスによる気管支炎やウィルス性と思われる高熱と咳が続く肺炎が多発しています。感染性胃腸炎からはA群ロタウィルスが検出されています。
 
2月 各地でインフルエンザの報告がされるようになりました。多くははA型(一部はB型)で、急な発熱と全身倦怠(だるさ)が特徴です。かかった場合には出来るだけ安静を保って、甘いものや水分を摂るように心掛け、早めにかかりつけ医を受診しましょう。たとえ微熱であっても、他の人にうつさないように園や学校、職場等を休む気配りが大切です。今なおノロウィルスによる感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が小流行中です。水痘(水ぼうそう)も散見されます。受診の際には、受付で「身体にブツブツができている」と伝えて、他児への感染を防ぐようにしましょう。
 
1月 2007年の新しい年の始まりです。地球温暖化や環境汚染による生態系への影響が懸念されます。ウィルスの分野でも遺伝子の変異や毒性の変化の様相が見られます。
過去最大のノロウィルス感染は峠を越え、インフルエンザの季節を迎えました。人込みに出かけず、手洗いやうがいを励行して感染予防に心掛けましょう。規則的な食事と睡眠をとって、体力が弱らないようにする事も大切です。インフルエンザに罹った場合には、出かけるのを控えて他の人にうつさない気配りも必要です。




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