◆Q&A 吃音について ◆
Q.
三歳の娘の事です。「吃音」がひどくなってきました。最初の言葉
がなかなか出てこないようで心配です。最近、下の子が生まれたので
ストレスからなのでしょうか。(31歳、女性)
A.
吃音は誰にでもあります
結論を先に申しますと「下の子が生まれた」のがストレスなのではなく
て、下の子が生まれてオムツ交換や授乳などで忙しくなり、大人がゆっ
くり自分の相手をしてくれないために早く話をしようと焦って吃音が
出るのだと思います。また、大人がイライラしたり仲が悪かったりする
場合も、子供に影響があります。
 ほとんどのお子さんが大なり小なり吃音が出る事は有りますが、いず
れ治ってきますし言語発達や知能にも影響しませんので心配はありません。
早く治すポイントは、1.せかさないで、ゆっくり話し終わるまで聞いて
あげる事 2.娘さんと話をする時には、手を握ってあげて気持ちをリラ
ックスさせる事 3.吃音を注意したり、言い直しをしたりして治そうと
しない事 4.スキンシップを大切にして、下の子が眠っている時などに
娘さんと一対一で遊んであげる事 5.「お姉さんなんだから」と言って
我慢をさせ続けたり、無理をかけない事などです。
三歳児は地球の大発見者
 三歳くらいになると生活空間がどんどん広がってきて、毎日が驚き
と新発見の連続です。大人にとっては当たり前の事でも三歳児にとっ
ては見る事、聞く事、触る事全てが新鮮で、そういった興奮、嬉しい
気持ちを大人に話して、気持ちを共有したくなるものです。
 一方、言葉の発達の面からは、単語を二つか三つ使った文(三語文)
しか話せませんから、勢い、早くしゃべろうと気ばかり焦って第1音が
出なくなってしまいます。大人が「え?」「何だって?」などと聞き返
したりしないで、「そう!」「すごいね!」などと相づちを打ってあげ
る事も、子供さんが安心して話せるようになって吃音が治るきっかけ
になります。また、ゆっくりしたリズムの童謡などを一緒に歌ってあげ
ると、一音を長く発声できる練習にもなります。
 滅多に無い事ですが、吃音と一緒に口をすぼめたり、目をパチパチ
させたり、物事に興味を持たなくなったりする場合は専門医を受診
してください。本院の発達神経外来でも予約を受け付けております。
  (愛媛新聞accrete(アクリート)原稿から一部改変 2006.12)

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