感染症情報2020

◆ 感染症情報 2020年 ◆
7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月

12月 COVID-19(新型コロナ)が全国的に広がり、重症患者の増加が医療体制を圧迫しています。心筋梗塞や脳血管障害など一刻を争う患者さんの緊急入院のベッド確保が困難になり、骨折などの手術が後回しになったりしています。寒くなってきて小児の発熱の患者さんが増えてきました。溶連菌感染も散見されます。咳が長引いて気管支肺炎を合併する方もいます。コロナを怖がるあまり、受診が遅れる方もいます。夜眠れないようであれば、早めに診察を受けるようにしましょう。

11月急速に気温が下がって、一気に冬が近付いてきました。咳が続いて来院される方が目立ちます。 愛媛ではCOVID-19(新型コロナ)はほとんど発生していませんが、全国的には増減を繰り返しており、厳重な注意が必要です。ヨーロッパ各国では連日数万人が発症しているとの事です。インフルエンザワクチンを開始しました。防腐剤フリーのワクチンも用意しています。基礎疾患のある乳幼児や高齢者では重症化しやすいので、早めに接種するようにしましょう。

10月 COVID-19(新型コロナ)に対する制限は解除されつつありますが、数百人規模の新規患者が連日発生しており、手洗い・うがいや三密を避けるなど注意が必要です。感染性胃腸炎(嘔吐や下痢、腹痛)が増加傾向にあります。気温の変動が大きく、扁桃炎や気管支炎の方も目立ちます。インフルエンザワクチンを開始しました。今年は1割くらい増産予定とのことですが、新型コロナの影響もあって接種希望者が増える可能性もあります。乳幼児や基礎疾患のある方は、早めに接種するようにしましょう。

9月 各地で記録的な暑さが続き、超大型の台風が立て続けに発生しています。地球温暖化による海温上昇も原因のようです。環境の変化はウィルス等の微生物の生態にも変化を引き起こします。新型コロナは、連日数百人規模で都会を中心に流行しています。感染力が強いので、三密に気をつけましょう。感染性胃腸炎が増加傾向にあります。アデノウィルスも流行しています。湿疹や蕁麻疹の方が目立ちます。症状の強い方にはアレルギー検査も行いますので、ご相談下さい。

8月 新型コロナウイルスは大都市圏で急速に増加して、地方土地にも波及してきています。若年者では軽症例が多いようですが、周囲への感染力は強いので、感染予防に気をつけましょう。アデノウィルスが一部で流行していますが、全般的な感染症はそれほど多くはありません。気温が高くなり、熱中症の警報が各地で発令されるようになりました。日光皮膚炎(日焼け)、虫刺され、とびひなど、皮膚疾患にも注意しましょう。

7月 新型コロナウイルスは都市圏を中心に再度増加傾向が見られ、第2波、第3波の流行が危惧されます。油断せずに、三密を避けるように注意しましょう。学校や園などの集団生活が始まるとともに、感染性も増加傾向にあります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢)が増加傾向にあります。吐き気と高熱が続き、血液検査により急性肝炎が判明したお子さんがおられます。気温や気圧の変動のせいか喘息性気管支炎も目立ちます。アレルギー体質の方は注意しましょう。

6月 新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ感染は続きますので、三密を避けて手洗い・うがい・マスクを続けましょう。集団生活の始まりと共に感染症も増加傾向にあります。高熱や咳が続いて点滴治療が必要になるお子さんが増えてきました。コロナに気を奪われ定期のワクチンや健康診断を期限までに受け忘れる方がおられます。重症の肺炎や髄膜炎を予防するワクチンですので、忘れずに受けるようにしましょう。(期限内なら無料です)

5月 新型コロナウイルスに対して緊急事態宣言が出されましたが、関東、関西、北海道を中心に、収まる気配が見えません。無症状や軽症の方でも、急速に呼吸困難が現れて死亡するケースも各地で報告されています。ご自分のためにも、ご家族、友人、同僚のためにも三密を避けるようにしましょう。皆さんが手洗い、うがいを励行しているためか、一般の感染症は多くありません。ヒトメタニューモウィルスによる気管支肺炎が散見されます。

4月 新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るっています。松山でもクラスターでの集団感染がみられ、厳重な注意が必要です。基本的にはインフルエンザ流行期と同様に、混雑した換気の悪い所にはでかけず、マスク着用、手洗いとうがいを心掛けることです。カラオケやゲームセンター、クラブ等での飲食、スポーツジムなど気をつけましょう。インフルエンザは相当少なくなっています。感染性胃腸炎がやや多くなっています。溶連菌感染も散発的に発生しています。

3月 A型とB型のインフルエンザがなお流行中です。手洗い、うがい、咳エチケットが大切で、他の人にうつさない配慮が求められます。乳幼児を中心にヒトメタニューモウィルスによる気管支肺炎も多く、点滴治療が必要になるお子さんもおられます。こちらも感染力が強く、咳で他のお子さんにうつりますから、互いに注意しましょう。新型コロナウィルスによる肺炎のニュースで持ちきりですが、若年者や基礎疾患が無い方は軽症で治ることが多いので、冷静な対応が求められます。

2月 A型インフルエンザが流行中です。急に高熱が出て全身倦怠が強いので、早めに受診をして、感染予防に気をつけましょう。ヒトメタニューモウィルスによる気管支肺炎も多く、乳幼児では重症化しますので要注意です。ノロウィルスによる感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)も多く、家族内感染も見られます。中国武漢からのコロナウィルスによる肺炎のニュースで持ちきりですが、的確で冷静な対応が求められます。

1月 年末からA型インフルエンザが増加傾向にあります。高熱が続いて重症化する乳幼児が散見されます。エンテロウィルスD68などの新しい感染症にも要注意です。手足口病とおたふく風邪が小流行中です。ワクチンを受けておきましょう。RSウィルスやヒトメタニューモウィルスによる気管支(肺)炎も多発しています。ノロウィルスによる感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が増加傾向にあります。嘔吐が激しく、吐物や排便からの感染力が強いので要注意です。