感染症情報2022

◆ 感染症情報 2022年 ◆
7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月

12月 急速に気温が下がってきました。体調を崩して咳や発熱の患者さんが目立ちます。新型コロナは増加傾向にあり、厳重な注意が必要です。大声での歓談や大人数での会食などは控えるようにしましょう。外気が冷たいですが換気にも気をつけましょう。乳幼児での気管支(肺)炎が散見されます。新型コロナワクチンが乳幼児でも接種できるようになりました。インフルエンザワクチンも乳幼児や高齢者はできるだけ受けるようにしましょう。肺炎や脳症などの重症化を防ぐことができます。

11月 新型コロナは一部の地域で増加傾向が見られます。小児やご家族などの感染が後を断ちません。乳幼児で発熱と咳が長引く方が目立ちます。クループで呼吸困難の方も多く、点滴や酸素吸入をするケースもあります。蕁麻疹や発疹などアレルギー性の疾患も目立ちます。素人判断で食物制限をする方がいますが、不要な食物制限は成長障害を引き起こすので、的確な検査を受けるようにしましょう。気温の変動が大きいと体調を崩しやすいので気をつけましょう。

10月 新型コロナは減少傾向にありますが、今なお連日のように小児で陽性反応が見られます。家族内発生も多いので油断できません。熱と咳が強いお子さんには、しばしばRSウィルスやヒトメタニューモウィルスが検出されています。また高熱だけが4〜5日間続く上気道炎や手足口病などが散見されます。蕁麻疹や発疹などアレルギー性の疾患も目立ちます。暑い夏が終わり、急に気温が下がったりしますので、体調管理に気をつけましょう。インフルエンザワクチンを始めました。

9月 新型コロナは変異を起こしながら流行が続いています。0歳の乳児から学童、成人に至るまで、連日多数の陽性者が出ています。咳と発熱が続く乳幼児ではRSウィルスやヒトメタニューモウィルスも検出されています。一部の地域ではインフルエンザも報告されています。蕁麻疹や発疹などアレルギー性の疾患も多いようです。感染性胃腸炎はそれほど多くはありません。暑い夏が終わり気温が下がったり、台風の季節で気圧の変動があると喘息が出やすくなるので注意しましょう。

8月 38度を超えるなど記録的な暑さが続いています。知らないうちに熱中症気味になってだるくて熱が出たりしますので定期的な水分補給に気をつけましょう。新型コロナは小児でも増加しています。小児では軽症が多いと言われていますが、高熱でグッタリするお子さんもいますので注意しましょう。油断せず適切な予防行動が求められます。RSウィルスによる気管支肺炎もなお多発しています。それ以外でも高熱の患者さんが目立ちます。

7月 全国的に記録的な暑さが続いています。熱中症には厳重注意です。自覚症状がないまま気分が悪くなったり倒れたりすることもあるので、野外活動は控えめにして定期的に水分をとるようにしましょう。新型コロナは一時期よりも増加傾向にあり、重症になる方もいます。適切な予防行動が求められます。RSウィルスによる気管支肺炎が多発しています。感染力が強く乳幼児では高熱も続いて重症化することもあるので、早めに受診しましょう。

6月 急速に気温が上昇し、適応に時間がかかって体調を崩す気象病のような方が目立ちます。新型コロナは、いまだに県内で連日100人以上発生しており、報道では急性脳症を合併する小児もいるようです。海外からの入国制限もなくなり、新たな感染にも注意が必要です。5月のWHO報告によると、原因不明の小児急性重症肝炎は33か国で650人に拡がっているとの事です。嘔吐下痢のような初期症状のようですので、腹痛の強い場合は血液検査を受けましょう。

5月 ゴールデンウィークは各地で賑わいが戻ってきていますが、新型コロナの動向が気がかりです。4月の世界保健機関(WHO)報告によると、小児の急性重症肝炎がイギリス、スペイン、イスラエル、アメリカなど12か国で169人発症し、1割が肝移植を受けたとのことです。多くは5歳未満で、下痢や吐き気、腹痛の初期症状の後、黄疸が現れたとのことです。2014年にアメリカで流行し、翌2015年に日本で115人の小児が発症したエンテロウィルスD68による呼吸不全や手足の麻痺(急性弛緩性麻痺)の例もあるので、注意が必要です。

4月 桜の季節、入学入園などで外出の機会が増えますが、愛媛県では4月から「感染警戒期」に移行になりました。人出の増加とともに新型コロナ(covid-19)は増加傾向を見せ、なかなか収まりを見せません。幼稚園や小中高校などでもクラスターが発生しています。三密と大声での会食などは控えるようにしましょう。ワクチンが小児でも出来るようになりましたので、ご希望の方は早めに予約を取ってください。ノロウィルスによる感染性胃腸炎は引き続き流行しています。感染力が強いので注意しましょう。

3月 新型コロナ(covid-19)はなかなか収まりを見せず、愛媛県でも各地でクラスターが発生しています。ワクチンが小児でも出来るようになりましたので、ご希望の方は早めに予約を取ってください。原因不明の発熱の小児が集団で発生しているところもあります。花粉症が急速に増加傾向にあります。乳幼児でも鼻詰まりのために眠りが浅くなったり、咳が出たり、体をかゆがったりしますので、早めに予防薬を使ったり、検査を受けたりしましょう。コロナで生活が制限されているせいか、ストレス症状で来院される方が増えています。

2月 オミクロン株が全国的に増加し。愛媛県でも連日100人以上の高止まりの状態です。全年齢層で発生しており、基礎疾患のある方の重症科が認められます。ワクチンは早めに受けるようにしましょう。ノロウィルスによる感染性胃腸炎が増加傾向にあります。発熱や嘔吐下痢の症状が長引き、感染力も強いので要注意です。アデノウィルスやRSウィルス、溶連菌感染も散発的に見られます。寒さが緩み花粉症が出始めています。スギアレルギーの強い方は早めに抗アレルギー剤を1日1回内服するだけで症状はかなり良くなります。

1月 新しい年の幕開きですが、世界中でCOVID-19(新型コロナ)の変異株オミクロンが急速に拡がりつつあります。首都圏を中心に日本でも拡大の兆しがあるので厳重な注意が必要です。年末から全国的に寒波が押し寄せ、急な発熱の患者さんが目立ちます。アデノウィルスやRSウィルスも検出されており、高熱や咳が長引いたりするので要注意です。寒さが緩むとすぎ花粉症の季節になるので、鼻詰まりや咳き込みなどアレルギーが強い方は早めに予防薬を使うようにしましょう。