感染症情報2023


◆ 感染症情報 2023年 ◆
7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月

12月 インフルエンザが各地で流行し、学級閉鎖が相次いでいます。熱性けいれんも見られます。溶連菌感染も引き続き多く、急性腎炎を予防するためにも抗生剤の内服が必要になります。気温の低下に伴って、咳き込みが強く眠れないような方が目立ちます。気管支炎を合併して酸素吸入や点滴治療を行なったりする方もいます。感染性胃腸炎(嘔吐下痢)も増加傾向にあり、家族内感染も見られます。ワクチンは忘れずに受けるようにしましょう。

11月 インフルエンザが学校・園で猛威を振るっています。発熱の患者さんが多く溶連菌がしばしば検出されています。咳や発熱が長引いて気管支炎を合併する方も多く、酸素吸入や点滴治療を行なったりしています。感染性胃腸炎(嘔吐下痢)も増加傾向にあります。朝夕の気温が低くなり、喘息の症状が見られる方も増えています。夜間の室温があまり下がらないようにしましょう。新型コロナやインフルエンザワクチンの予約を受け付けています。

10月 新型コロナはやや減少傾向ですが、インフルエンザは学級閉鎖になる程流行しています。発熱の患者さんが多くアデノウィルスや溶連菌などが検出されています。咳や発熱が続いて気管支炎を合併する方が目立ちます。ヒトメタニューモウィルス、RSウィルスなども検出されています。運動会の季節で、運動会の後に発熱や嘔吐などで来院される方もいます。気温の変動が大きく体調を崩しやすいので、あまり無理をしないようにしましょう。インフルエンザのワクチンを開始しました。

9月 新型コロナは依然として流行が続いています。熱がなくてもひどい咳の患者さんから新型コロナが検出されていますので、咳エチケットに留意しましょう。発熱が何日も続く患者さんも多く、アデノウィルス、インフルエンザやヒトメタニューモウィルス、RSウィルスなども検出されています。全国的に9月に入っても気温が高く、脱水症にもなりやすいので要注意です。感染性胃腸炎も増加傾向にあります。サルモネラによる食中毒での死亡例も報道されたりしています。食品の管理にも気をつけましょう。

8月 新型コロナが小児から成人まで、ますます増加傾向にあります。発熱の患者さんが多く、インフルエンザやヒトメタニューモウィルス、RSウィルスなども検出されています。気温が高いためもあってか、熱が下がりにくく、脱水症にもなりやすいので要注意です。感染性胃腸炎(嘔吐下痢)も増加傾向にあります。食中毒が起こりやすいので、食品の管理にも気をつけましょう。紫外線も強く、高温が続くため熱中症での事故が頻発しています。

7月 インフルエンザと新型コロナが連日発生しています。RSウィルスによる気管支(肺)炎も多く、乳幼児で咳き込みや呼吸困難がひどい方には酸素吸入や点滴治療を行ったりしています。溶連菌感染やヘルパンギーナ、アデノウィルス感染症も多く、気温が高いために脱水症にもなりやすく、今年の夏は厳重注意です。新型コロナの第9波が危惧されており、注意が必要です。感染性胃腸炎は比較的少ないですが、下痢が続いて検便で粘血便を認め細菌検査中の幼児もいます。

6月 インフルエンザが各地で流行しています。新型コロナも少数ながら散見されています。発熱や全身倦怠が強い場合は早めに検査を受けるようにしましょう。乳幼児でのRSウィルスによる気管支(肺)炎も引き続き散見され、呼吸困難が強い場合は点滴をする場合もあります。気温の変動が大きく、学童でも体調を崩す方が目立ちます。学校健診で貧血を指摘されて来院される方もいます。顔色が悪かったり疲れやすい方は検査を受けるようにしましょう。

5月 5月に入るや否や地震や豪雨災害など不安定な気候が続きます。高熱や咳が長引いて気管支(肺)炎になる患者さんが目立ちます。クループ様の呼吸困難を伴い、点滴治療を行うお子さんもいます。RSウィルスや溶連菌などが検出されています。気象病?のせいか体調を崩す方も目立ちます。感染性胃腸炎も散発的に見られます。AH3型インフルエンザも流行中です。新型コロナは感染症法ではインフルエンザ同様の5類扱いになりましたが、死亡率の高さが問題でワクチンが勧められます。

4月 発熱や咳が長引く方が目立ちます。RSウィルスなど気道の感染症だけでなく気温や気圧の変動、花粉や黄砂などいろいろな要素が加味されているようです。喘鳴(呼吸がゼーゼーしたり)がひどく夜が眠れなかったり嘔吐を伴ったりする方もいます。早めに診察を受けるようにしましょう。ノロウィルスによる感染性胃腸炎もなお流行中です。家族全員に感染するなど感染力が強いのでので要注意です。AH3型インフルエンザも流行中です。新型コロナは全国的に少なくなっています。

3月 ノロウィルスによる感染性胃腸炎が各地で流行中です。感染力が強く症状が長引きますので要注意です。アデノウィルスとAH3型インフルエンザも流行中です。高熱が続いたり胃腸炎の症状を伴ったりもします。新型コロナは全国的に少なくなっています。気温の変動が大きく体調を壊す方が目立ちます。花粉の飛散が急増して花粉症の症状が悪化している方が増えています。年長者だけでなく乳幼児でも鼻詰まりや目のかゆみなどが見られますので注意しましょう。

2月 新型コロナは減少傾向にありますが、高齢者の重症例は連日報告されており油断はできません。A型インフルエンザが増加傾向にあります。乳幼児や高齢者は重症化しやすいので要注意です。乳幼児で高熱が1週間前後続く感染症が目立ちます。喘息性気管支炎やヒトメタニューモウィルスによる気管支(肺)炎が増加傾向にあります。感染性胃腸炎も散見されます。すぎ花粉症の季節になりました。乳幼児でも鼻詰まりや咳き込みなどが見られますので注意しましょう。

1月 新しい卯年の始まりです。新型コロナと共にインフルエンザが各地で増加してきました。乳幼児や高齢者は厳重注意です。インフルエンザワクチンも是非受けるようにしましょう。インフルエンザ脳症や肺炎など重症化を防ぐ効果もあります。ヒトメタニューモウィルスによる気管支(肺)炎も散発しています。感染性胃腸炎も増加傾向にあり、家族内感染も見られます。間も無く、すぎ花粉症の季節になります。鼻詰まりや咳き込みなどアレルギー症状が強い方は早めに予防薬を使うようにしましょう。